クレストグループ
安全安心な鶏卵と豚肉の生産・販売

あんしん養鶏

にわとり農場だより

大草農場は、名古屋から車で30分ほどの場所。
住宅地にも近く「環境にやさしい農場」づくりをクレストの中でも特に心掛けています。
隣接する「くりの木ランチ」ではたまごを買いに訪れる方にお会いすることも。
「おいしいね」の一言が大きな励みになっています。

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おいしいたまごに必要なモノ

みなさんが焼鳥屋さんで食べる「砂肝」。あれって本当は「肝」じゃないって知ってますか?実は「砂肝」は筋胃と呼ばれる胃袋の一種なんです。鶏は大豆やとうもろこしなど粒が大きいエサを好みますが、歯が無いので噛み砕かず、丸飲みということになります。そこで、きちんと消化できるように、筋胃である「砂肝」で咀嚼するというわけです。
現在、当社においては、粒の粗いトウモロコシが砂のかわりをしています。成鶏には、カルシウム源となる石灰石も粒の粗いものを給餌しています。石灰石は胃酸で溶けカルシウム源として吸収されます。また、エサの粒が大きすぎても小さすぎてもついばみにくいもの。わたしたちはちょうどいい大きさを飼料メーカーと研究し、提供しています。鶏たちは、いたれりつくせりの食事を食べて、安全・安心・おいしいたまごを産んでくれるというわけです。

農場スタッフの意外な「顔」

「農場」というと、のどかな雰囲気の中、動物たちと触れ合っている。そんな光景が思い浮かぶかもしれません。もちろんそんな場面もありますが、仕事時間の8割はなんと機械に向き合っているんです。
鶏舎内の室温・湿度・照明・換気などは24時間コンピュータ管理されています。大量の鶏たちを健全な状態に保つために、機械の力は欠かせません。もし、故障してしまったら、鶏たちの生命の危機に関わるのです。
ですから、スタッフは入社後、メカニックの知識を身に付け、システムを正常に作動させることに注力します。技術者にメンテナンスの依頼をしたり、ちょっとした故障なら自分で修理できる力が必要。みなさんの描く農場のイメージからはずいぶんかけ離れているかもしれませんが、これが現代の養鶏の姿です。スタッフはよきファーマーであり、よきエンジニアでなければならないのです。

養鶏という奥深い世界

もちろん、生きものと向き合う仕事ですから、アナログ、ファジーな部分、つまり人間の感覚や勘も大切です。
鶏たちがパカパカと口を開けている様子を見て換気調整したり、夜の巡回時には、くしゃみや咳をしていないか耳を澄ましたりします。ベテランになれば、鶏舎に入った瞬間その室温と湿度をぴたりと言い当てられるもの。鶏たちをよく観察し、敏感に変化を察知し臨機応変に対応する。それは人間にしかできないことなのです。
前述の通り機械やシステムの勉強も必要。そしてもちろん動物への愛情も必要。その2つのバランスがとれこそ、養鶏という仕事を理解することができるのです。マニュアル通りには決して進まない、だからおもしろい。自分たちで言うのもなんですが、養鶏というのはそれだけ奥が深い仕事。これからもみんなで力を合わせて究めていきたいと思っています。