こだわり養豚
ぶた農場だより
クレストグループのロッセ農場は
飛騨高山の、自然の豊かな場所にあります。
標高が高く季節の訪れが名古屋と比べて1ヵ月ほど遅く、
うぐいすの声で夏を感じる、そんな地域です。
周囲は、春なら、わらび、ぜんまい、
たらの芽などの山菜、秋ならきのこ・・・
スタッフは四季の「収穫」も楽しんでいます。
そんな環境の中、豚たちもすくすくと育っています。
豚が好きなのは
ビチャビチャ、クチュクチュ、
ズーズー?
豚はなにを食べているの?と質問されることがあります。大豆やトウモロコシなど粒状のものを思い浮かべるかもしれませんが、それらは実は豚のエサには向いていないのです。機会があったら、豚の口をよーく観察してみてください。前歯は出っ歯、そして奥歯との間には数センチもの隙間があいていて、粒状のエサは隙間からポロポロとこぼれ落ちてしまいます。
テレビなどでイノシシや野豚が泥をピチャピチャ舐めているのを見たことがありませんか。そのピチャピチャ、クチュクチュ、ズーズーこそ、豚にとって嬉しい状態。液状のドロから不足したミネラルなどの栄養を摂取しているのです。
昔は「残飯」を豚に与えていたといいます。その水分の多い残飯をぐつぐつ煮た「液状飼料」を与えることが、実は理にかなっていたのです。豚の習性とリサイクルの発想を取り入れたのが、わたしたちが導入している「リキッドフィーディングシステム」。バイプロダクト(食品製造過程などでできるおからなどの未利用・未使用食品)を有効活用し、科学的に栄養を考え配合された材料を液状に加工して与える給餌方法です。豚にも地球にも優しい、それが「リキッドフィーディングシステム」なのです。
未来の養豚は「純粋培養」へ
未来の豚はとてもデリケートな動物。伝染病などの感染にはとても気を遣っています。感染リスクは最低限に抑えていますが、わたしたちは2010年3月よりカナダから良質な資質を持ったSPF原々種豚、原種豚を導入し、以後一切生体の導入はせず、血液の更新は精液のみで行い、農場内で繁殖のサイクルを完結させてしまう「インジーンシステム」に取り組んでいます。 これは外部からの病原菌侵入のリスクを低減するだけでなく、コストの削減、肉質の向上などにもつながる新しい養豚方法です。「純粋培養」ともいえる未来の養豚が、クレストグループで始まりました。
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三重の大地と米が育んだ
伊勢美稲豚 - 「和食に合う甘みのある脂質の豚肉生産」を目指して、豚品種の組み合わせと飼料配合を考案、独自の飼料用米を配合した飼料を給与し、高品質な肉豚の生産に成功した(株)大里畜産。
平成24年、三重県(伊勢の国)で生産された「美味しい豚」という意味を込めて「伊勢美稲豚:いせうまいねぶた」と命名し、ブランドを開始しました。
美稲豚の飼育に用いる飼料は、大豆等の植物性蛋白と8月末頃収穫する甘みのある三重県産飼料用米を22.4%配合。そのため豚肉特有脂質には癖がなく、和食に合う、さっぱりとした甘みを増した風味の高い美味しい肉に仕上がっています。
中央畜産会会長賞
受賞しました- 一般社団法人日本養豚協会による平成29年度「飼料用米活用畜産物ブランド日本一コンテスト」において、大里畜産が公益社団法人中央畜産会会長賞に選ばれました !
当コンテストは、飼料用米の本作化を推進するため、飼料用米を活用した畜産物のブランド化について優れた取組を表彰することにより、その結果を広く紹介するものです。